L-M BRIC NEWS No. 5 日本語版 04-10-2002 (C) 改訂2003
L-M Braiding Research & Information Center / Masako Kinoshita, Editor
5 Winthrop Place, Ithaca, NY 14850 U. S. A.
Phone & Fax 607-257-0886 e-mail mkinoshi@twcny.rr.com

L-M BRIC NEWS

イラスト L-M 組紐技法入門シリーズ No. 5

1. フンザ族の帽子の縁取り組紐の組み方


組み手:縦要素操作 1人  横要素操作 1人
ループ数 8本 ループでない端を一つに結び支柱に固定する。

縦要素操作人 ループを1本づつ左右の4本の指に掛け、右手を上にして左右の掌を向かい合わせて構え、糸を張 る。
横要素操作人 適当な長さに切った緯糸を針に通しておく
操作1 (縦要素操作人)右手を左手にかぶせるようにして、右手のループ4本をそれぞれ左手の対応する指に移 す。
操作2 (縦要素操作人)その指で左手のもとから掛かっていた4本をすくいとる。両腕を上下に広げて組口を開 口する。
操作3 (横要素操作人)組口を箆で打ち、横要素を挿入し、帽子の縁に綴じ付ける。
以上を繰り返す。

操作2が終わると、左手のループ(4本)と右手のループ(4本)の足がそれぞれ交叉して、交差点が8箇できる。ループの左側の 足が S 交叉、右側の足は Z 交叉する。操作3で縦要素が横繋ぎされる。これを繰り返せば S 撚りとZ 撚り双糸が8本交互に並び、「ソの字」綾(杉綾)が4列並ぶ経縄連組織紐になる。



← Illustration from The Manual of Braiding (C)





2.指操作法による斜向縄連組紐の組み方

指操作1人組みの場合はループ数は8本(16要素)、手操作ならば20本(40要素)位までの紐が組める。「トルマッシュ 家の秘伝」には複数の組み手で協力して多数要素の組紐を組む組み方法が記録されており、古資料にあるような多数要素の組紐には、そのような方法が使われた ものと考えられる。短い紐を組むとき以外は、打ち手又は打ち台が必要である。
ここでは「トルマッシュ家の秘伝・紐の組み方」#30 8ループ矢羽根柄平紐 の組み方を例に取る。


16 要素矢羽根柄ささなみ組=2方向斜向縄連組織平組紐

組 み手1人、打ち手1人。短いものならば1人でも組める。組織緊迫には、腕を広げてループを引っ張る。或は左右の手に持つループ束のまたを手か足を箆代わり に使って打つ。
・ループ数:8 P色・Q色各4本。
・色配置 PPQQ-QQPP 左右の4本の指に1本づつ掛ける。
・人さし指、中指、薬指、小指を順にa、b、c、d とする。
手順:
操作1:右aを左d、c、bループに通し、左aループの上糸を掬いとりループ をくぐって引きだす。(開移動)(図左上)
(左aループが左中3本のループの中を通って左dに移動)
左手のb、c、dループを順に a、b、c に差し替える。(図左下)
左dで今右にa移動したループの上糸を掬い取る。(図右上)
操作 2 :操作 1 の左右を入れ替えた操作
 (右aループが右中3本のループの中を通って右dに移動)
操作3:右dループを左dループの中を通して交換。(図右下)
交換したループのまたを打つ

操作4:左手のループを逆時計回り、右手のループを時計回りに捻る。
捻ったループの叉を打って組織を緊迫する。
繰り返す



3. 『掌上向き・内側指で操作する』ループ指操作の組み方:ループ指操作第2法


  the Yao l-m braidingループ数 5   左 a、b、c  右 a、b
にループを1本づつ掛ける。

・2畝綾織組織平組紐(蛇腹組)2本同時
操作1 右cで左aループの左側の足(上糸)を掬い取る。(「開」 移動)(図3左)
左b、c を順に左a、bに差し替える。
操作2 操作1の左右を入れ替えた操作
組織を緊迫。 繰り返す。

・4畝綾織組織筒状組紐(角組)
操作1右cで左aループの左側の足を上から引っかけてとる。 (「閉」移動)(図3右)
以下1と同じ
・4畝綾織組織平組紐(重打)
操作1 図3左と同じ。
操作2 図3右の左右を入れ替えた操作。